威徳院の虚空蔵菩薩像
ご本尊
威徳院のご本尊である虚空蔵菩薩像がこの度大田原市文化財に指定されました。
虚空蔵菩薩
広大な宇宙のような無限の知恵と慈悲の心が収まっている蔵から知恵や記憶力、知識を取り出して与えてくれる菩薩です。ご本尊は右手に宝剣、左手に如意宝珠を持っている。
大田原市文化財
- 木造虚空蔵菩薩坐像
- 令和3年2月19日指定
- 所在地 大田原市湯津上
- 所有者 威徳院
- 像高27.2cm 光背高49.1cm 総高75.8cm
- 時代 江戸時代
この仏像は、宇都宮明神(現宇都宮二荒山神社)前に仏所を構えていた高田一門の7代目高田運秀によって、文政4年(1821)に制作されたものです。寄木造で、全身金泥を塗り。左手に宝珠を持ち、右手は剣を握り、結跏趺坐の姿勢をとっています。台座は獅子蓮華座です。高田一門は慶長年間に美濃国高田郡(現岐阜県養老町)から宇都宮に移住し、下野国内で最も活発に造仏活動を行っていました。特に6代目運応と運秀の時代が最も栄えたと言われています。